ホームページのパソコンサイトの役割とは?スマホ時代でもPCサイトが必要な理由

ホームページを制作するとき、今ではスマートフォンへの対応は欠かせません。
総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、インターネット利用時にスマートフォンを利用する割合は約7割となっており、パソコンの4割を上回っています。
実際、オクヤマデザインでホームページを制作するときも、スマートフォンでの見やすさや操作のしやすさは非常に重要視しています。
では、
「これだけスマートフォンが使われているなら、パソコンサイトはそれほど重要ではないのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、私たちはそうは考えていません。
スマートフォンからホームページを見る人が増えたからといって、パソコンサイトの役割がなくなったわけではありません。
特に企業のホームページやBtoBサイト、高額な商品・サービスを扱うサイトなどでは、現在でもパソコンからじっくり情報を確認するユーザーがいます。
スマートフォンとパソコンでは、ホームページを見る状況も、求められる役割も少し違います。
今回は、スマホが主流となった現在でも、なぜパソコンサイトが必要なのか、ホームページ制作会社の視点から考えてみたいと思います。
スマホが主流でもパソコンは使われています

現在、インターネットを見るための中心的な端末がスマートフォンであることは間違いありません。
スマートフォンなら、
「気になったことを検索する」
「お店を探す」
「SNSからホームページを見る」
「移動中に商品を調べる」
といったことが、場所を選ばずにできます。
そのため、ホームページをスマートフォンに対応させることは、現在ではほぼ必須といっていいでしょう。
ただし、ここで注意したいのが、
「スマートフォンを使う人が多い=パソコンを使わなくなった」ではない
ということです。
たとえば仕事中に会社について調べる場合にはパソコンを使い、帰宅後に続きをスマートフォンから確認することもあります。
逆に、スマートフォンで見つけた会社を、後から職場のパソコンでもう一度詳しく調べることもあります。
ユーザーを「スマホを見る人」「パソコンを見る人」と完全に分けて考えるのではなく、同じ人が状況によって端末を使い分けていると考えることが大切です。
パソコンサイトには「詳しく調べる」という役割があります

スマートフォンは、情報を素早く確認することに向いています。
一方、パソコンは画面が大きいため、多くの情報を見ながら比較したり、詳しい内容を確認したりすることに向いています。
たとえば会社を探している場合でも、
スマートフォンで検索
↓
気になる会社を見つける
↓
サービス内容を確認
↓
後からパソコンで詳しく見る
↓
料金や実績を比較
↓
問い合わせ
という行動も考えられます。
この場合、スマートフォンサイトには「見つけてもらう・概要を知ってもらう」役割があり、パソコンサイトには「詳しく理解してもらう・比較検討してもらう」役割があります。
もちろん必ずこの順番になるわけではありません。
重要なのは、ユーザーがどちらの端末からアクセスしても、必要な情報を得られるようにしておくことです。
仕事中はパソコンからホームページを見ることも多い

パソコンサイトが特に重要になるのが、BtoB、つまり企業間取引を目的としたホームページです。
仕事中に、
「新しい仕入先を探す」
「設備会社を探す」
「システム会社を探す」
「ホームページ制作会社を比較する」
「製品の仕様を確認する」
といった場合、会社のパソコンから検索することも少なくありません。
特に、
- 製造業
- 建設業
- 法人向けサービス
- 業務用設備
- システム開発
- 士業
- 採用関連
などでは、パソコンでホームページを閲覧するユーザーも意識しておく必要があります。
スマートフォンからのアクセスが増えているからといって、パソコン側を簡易的に作ってしまうのはおすすめできません。
パソコンは複数の情報を比較しやすい

パソコンサイトの大きなメリットの一つが、情報を比較しやすいことです。
スマートフォンは画面が小さいため、基本的には上から下へ一つずつ情報を見ていきます。
パソコンでは横幅を利用できるため、
「料金プランを横並びで比較する」
「複数の商品スペックを比較する」
「施工事例の写真を一覧で見る」
「サービス内容と料金を同時に確認する」
といった見せ方ができます。
特に、購入や契約までに比較検討が必要な商品・サービスでは、この違いは大きくなります。
たとえば100万円以上する設備を購入する場合と、1,000円の商品を購入する場合では、ユーザーがホームページを見る時間や確認したい情報量も違います。
検討に時間がかかる商品やサービスほど、パソコンサイトの役割も大きくなると私たちは考えています。
高額な商品・サービスほど「じっくり見る」ことが重要

住宅、リフォーム、太陽光発電、蓄電池、自動車、業務用設備、ホームページ制作など、比較的高額な商品・サービスでは、その場ですぐに問い合わせや購入を決めるとは限りません。
ユーザーは、
「どんな会社なのか」
「実績はあるのか」
「どんなサービスなのか」
「費用はいくらくらいなのか」
「他社との違いは何なのか」
「購入後のサポートはあるのか」
など、さまざまな情報を確認します。
スマートフォンでも確認できますが、情報量が多くなればなるほど、パソコンの大きな画面でじっくり読みたいという場面も出てきます。
そのため、高額な商品やBtoBサービスを扱うホームページでは、スマートフォンだけでなく、パソコンで見たときの情報の整理や見やすさも重要です。
パソコンサイトは会社の信頼性を確認する場所にもなる

企業のホームページには、商品やサービスを紹介する以外にも重要な役割があります。
それが「この会社は信頼できるのか」を判断してもらうことです。
初めて取引する会社であれば、
- 会社概要
- 所在地
- 代表者
- 事業内容
- 制作・施工・取引実績
- スタッフ
- 採用情報
- お知らせ
- 問い合わせ先
などを確認する方もいるでしょう。
特に法人取引では、担当者が見つけた会社を上司や社内の別の担当者が確認することもあります。
ホームページは最初に見つけてもらうためだけではなく、取引先候補として検討するときの会社案内としても利用されます。
そのときにパソコンからアクセスされる可能性も考えておく必要があります。
PDFや資料を見るときもパソコンが便利

企業サイトでは、
「製品カタログ」
「仕様書」
「料金表」
「会社案内」
「施工資料」
「技術資料」
など、PDFを掲載することがあります。
こうした資料を細かく確認する場合、大きな画面を持つパソコンの方が適しているケースがあります。
さらに仕事では、ホームページを見ながらExcelを開いたり、PDFを確認したり、メールを書いたりすることもあります。
つまりパソコンサイトは単独で閲覧されるだけではなく、仕事をしながら利用されるホームページという側面もあります。
これはスマートフォンとは少し違う使われ方です。
採用サイトでもパソコンサイトは必要です

採用ホームページについても同じことがいえます。
求人情報を最初に見つけるのはスマートフォンという方が多いでしょう。
しかし応募を検討するときには、
「仕事内容」
「給与」
「休日」
「福利厚生」
「社員紹介」
「一日の仕事の流れ」
「会社について」
など、さまざまな情報を見ることになります。
さらに転職活動では、自宅のパソコンから複数の会社を比較することもあります。
採用サイトについても、
スマホで見つけてもらうこと
と
詳しく会社を知ってもらうこと
の両方を考えた設計が必要です。
ECサイトでもパソコンから購入する人はいます

ネットショップについても、スマートフォンだけを考えればいいわけではありません。
商品をスマートフォンで見つけても、商品説明やサイズ、仕様、配送方法などを詳しく確認してから購入したい方もいます。
特に、
- 高額商品
- 業務用品
- オーダーメイド商品
- 選択項目が多い商品
- 詳しい説明が必要な商品
などでは、パソコンで比較・検討することも考えられます。
ECサイトの場合は実際のアクセス解析を確認して、スマートフォンとパソコンのどちらから購入されているのかまで調べることをおすすめします。
単純なアクセス数だけではなく、問い合わせや購入につながっている端末を見ることも重要です。
「スマホサイトとパソコンサイトを別々に作る」という意味ではありません

ここまで読むと、
「スマホ用とパソコン用のホームページを2つ作る必要があるの?」
と思われるかもしれません。
現在は基本的にその必要はありません。
多くのホームページでは、画面の横幅に応じてレイアウトを変化させるレスポンシブWebデザインが採用されています。
同じホームページでも、
パソコンなら横幅を生かしたレイアウト、
スマートフォンなら縦に読みやすいレイアウト、
というように表示を変えることができます。
そのため重要なのは「どちらを作るか」ではなく、
パソコンとスマートフォン、それぞれで見たときに使いやすく設計されているか
ということです。
パソコン版をそのまま小さくしただけではスマホ対応とはいえません

逆に注意したいのが、パソコンサイトをそのまま小さくしてスマートフォンに表示することです。
- 文字が小さい。
- ボタンが押しにくい。
- 横にスクロールしないと読めない。
- 画像の中の文字が読めない。
これではスマートフォン対応とはいえません。
スマートフォンでは、
「文字の大きさ」
「ボタンの押しやすさ」
「情報を表示する順番」
「問い合わせまでの導線」
などをスマートフォン向けに考える必要があります。
一方、パソコンでは広い画面を生かして、情報を整理したり比較しやすくしたりできます。
同じ内容をただ拡大・縮小するのではなく、それぞれの画面に合わせて見せ方を考える。
これが現在のホームページ制作では重要です。
スマホファースト=パソコンを軽視することではありません

ホームページ制作では「スマホファースト」という言葉をよく聞くようになりました。
確かに現在のインターネット利用を考えれば、スマートフォンを重視することは必要です。
ただし、
スマホファースト=パソコンサイトは適当でいい
という意味ではありません。
スマートフォンにはスマートフォンの役割があり、パソコンにはパソコンの役割があります。
たとえば、
- スマートフォン
-
気になったときに調べる/移動中に見る/SNSからアクセスする/電話する/地図を見る
- パソコン
-
詳しい情報を読む/複数の会社を比較する/資料を見る/仕事中に調べる/問い合わせや購入を検討する
といった違いがあります。
ユーザーは一つの端末だけでホームページを利用しているとは限りません。
だからこそ、どちらか一方を選ぶのではなく、ユーザーがホームページを見る場面まで考えることが大切です。
アクセス解析を見ると自社サイトの答えが分かります

ここまで一般的な話をしてきましたが、実際にどちらを重視すべきかはホームページによって違います。
そこで私たちがおすすめしたいのがGoogle Analyticsなどのアクセス解析を確認することです。
自社ホームページについて、
「スマートフォンから何%アクセスされているのか」
「パソコンから何%アクセスされているのか」
「問い合わせにつながっているのはどちらか」
「ECサイトならどの端末から購入されているか」
を確認します。
たとえばアクセスの8割がスマートフォンなら、スマートフォンの改善を優先した方がいいかもしれません。
反対にBtoBサイトでパソコンからのアクセスや問い合わせが多いのであれば、パソコンサイトもしっかり改善する必要があります。
世の中全体の数字だけではなく、自社ホームページの数字を見ることが重要です。
スマホ時代だからこそ、両方の役割を考えたホームページを

現在、ホームページへのアクセスはスマートフォンが中心になっています。
だからといって、パソコンサイトが必要なくなったわけではありません。
むしろ私たちは、
「スマートフォンとパソコンの役割が以前より明確になってきた」
と考えています。
スマートフォンで素早く情報を探す。
気になった会社や商品について詳しく調べる。
パソコンで比較する。
もう一度スマートフォンからアクセスして問い合わせる。
このように、ユーザーは状況に合わせて複数の端末を使います。
ホームページ制作で大切なのは、
「スマホとPC、どちらを優先するか」
だけを考えることではありません。
誰が、いつ、どのような状況でホームページを見るのか。
そこまで考えて、それぞれの画面で必要な情報を分かりやすく届けることが大切です。
オクヤマデザインでは、パソコンで見たときのデザインだけではなく、スマートフォンでの見やすさや操作性、アクセス解析による実際の利用状況なども考えながらホームページを制作しています。
「スマホでは見やすいけれど、パソコンでは情報が少なく感じる」
「昔作ったパソコン中心のホームページなのでスマホで見づらい」
「自社の場合、どちらを重視すればいいか分からない」
といった場合も、現在のホームページの利用状況を確認したうえで改善方法を考えてみてはいかがでしょうか。
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