初期費用・月額無料でECサイトを作る方法|BASE・STORES・WordPressを比較

「ネットショップを始めたいけれど、できるだけ費用をかけたくない」
「商品が売れるか分からないので、まずは無料でECサイトを作りたい」
「BASEやSTORESが無料らしいけれど、実際にはいくらかかる?」
というご相談をいただくことがあります。
現在は、数十万円、数百万円をかけてECサイトを制作しなくても、初期費用・月額料金0円からネットショップを始めることができます。
代表的なのが、
BASE
STORES
です。
また、少し意味合いは異なりますが、
WordPress+Welcart
WordPress+WooCommerce
という方法もあります。
ただし、ここで注意したいのが、
「初期費用0円・月額0円=完全に無料でECサイトを運営できる」わけではない
ということです。
商品が売れたときの決済手数料が必要だったり、WordPressであればサーバーやドメインが必要だったりします。
今回は、Webサイト・ECサイトの制作や運営を行っているオクヤマデザインの視点から、できるだけ費用をかけずにECサイトを始める方法と、それぞれの違いについて解説します。
初期費用・月額無料でECサイトは作れる?

結論からいうと、作れます。
2026年9月現在、BASEのスタンダードプランは初期費用・月額費用ともに0円です。商品が売れた場合に決済手数料やサービス利用料が発生する仕組みになっています。
STORESにも月額0円のフリープランが用意されており、初期費用も無料です。ネットショップを無料版の機能で運営できます。
さらにWordPressの場合、EC機能を追加するWelcartはオープンソースの無料プラグインとして提供されています。WooCommerceも基本となるECプラットフォーム自体は無料です。
ただし、それぞれ「どこまでが無料なのか」が違います。
ここを理解してからサービスを選ぶことが重要です。
まず知っておきたい「無料ECサイト」の仕組み

BASEやSTORESが月額0円でサービスを提供できるのは、主に商品が売れたときに手数料を受け取る仕組みになっているからです。
つまり、
売れなくても固定費がかかるサービス
ではなく、
売れたときに費用が発生するサービス
と考えると分かりやすいでしょう。
これからネットショップを始める方にとっては、とても使いやすい仕組みです。
月に1件も注文がない状態で毎月数千円を払い続ける必要がないため、
「まず商品をネットで販売してみたい」
という場合にも向いています。
一方、売上が増えてくると、毎回発生する手数料も大きくなります。
そのため、
売上が少ないうちは無料プランが有利でも、売上が増えると有料プランや別のECシステムの方が安くなる
ことがあります。
ECサイトは「月額0円」という言葉だけで比較しないことが大切です。
BASE|初期費用・月額料金0円から始められる

無料でネットショップを始めるサービスとして、特に知名度が高いのがBASEです。
BASEにはスタンダードプランがあり、
初期費用0円・月額費用0円
で利用できます。
2026年9月現在、スタンダードプランでは、一般的な決済の場合に「BASEかんたん決済手数料3.6%+40円」と「サービス利用料3%」が発生します。Amazon Pay、PayPal、PayPayについては決済手数料が4.6%+40円となります。
つまり、基本的には商品が売れてから費用が発生する仕組みです。
BASEが向いているのはこんな場合
BASEの大きなメリットは、ネットショップについて詳しくない方でも始めやすいことです。
サーバーを契約したり、WordPressをインストールしたりする必要もありません。
商品を登録し、ショップのデザインを整え、必要な設定を行えば販売を始められます。
そのため、
「ネットショップを初めて作る」
「販売できる商品数がまだ少ない」
「まずネット販売を試してみたい」
「固定費をできるだけかけたくない」
という場合には有力な選択肢です。
反対に、売上が大きくなってくると、販売するたびに発生する手数料の負担も大きくなります。
BASEには月額料金を支払う代わりに販売時の手数料を抑えられるグロースプランも用意されています。
2026年9月現在、グロースプランは月払いで月額19,980円、年払いの場合は1か月あたり16,580円で、決済手数料は基本2.9%、サービス利用料は0円です。BASEでは月商約50万円を超えるショップについてグロースプランが有利になる目安を示しています。
「BASE=ずっと無料で使うサービス」ではなく、ショップの成長に合わせてプランを変更できるサービスと考えた方がよいでしょう。
STORES|こちらも月額0円からネットショップを作れる

BASEとよく比較されるのがSTORESです。
STORESにもフリープランが用意されており、
初期費用0円・月額0円
からネットショップを始めることができます。
2026年9月現在、ネットショップのフリープランの決済手数料は5.5%~です。
一方、スタンダードプランは年間契約の場合、月額3,300円(税込)で、ネットショップの決済手数料は3.6%~になります。
こちらもBASEと同じように、
売上が少ない時期は無料プラン
↓
売上が増えてきたら有料プラン
という使い方ができます。
STORESは実店舗との連携も考えやすい
STORESは現在、ネットショップだけではなく、
キャッシュレス決済、POSレジ、予約システム、モバイルオーダーなど、店舗運営に関する複数のサービスを展開しています。
フリープラン・スタンダードプランでも複数のSTORESサービスを利用できます。
そのため、
「実店舗があり、ネットショップも始めたい」
「店舗とネットの両方で商品を販売したい」
という事業者にとっても検討しやすいサービスです。
ネットショップだけを見るのではなく、今後どのような販売方法をしていきたいかまで含めてBASEとSTORESを比較するとよいでしょう。
BASEとSTORESならどちらがおすすめ?

これは、
どちらが絶対に優れている、というものではありません。
どちらも初期費用・月額料金0円から始められるため、小規模なネットショップや、初めてEC販売へ挑戦する場合には使いやすいサービスです。
2026年9月現在の無料プランを大まかに比較すると、次のようになります。
| BASE | STORES | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額料金 | 0円 | 0円 |
| 販売時の主な手数料 | 決済3.6%+40円+サービス利用料3% | 決済5.5%~ |
| サーバー契約 | 不要 | 不要 |
| 専門知識 | 比較的不要 | 比較的不要 |
| 向いているケース | 小規模EC・ネット販売を試したい | 小規模EC・店舗との連携も考えたい |
※料金・手数料は2026年9月時点。決済方法などによって異なります。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
「まず自分でネットショップを開いてみたい」ということであれば、どちらも候補になります。
WordPressでも無料でECサイトを作れる?

ここで意外と知られていないのがWordPressです。
WordPressはホームページやブログを作るためのCMSですが、EC用のプラグインを追加することでネットショップとして利用できます。
日本国内でよく使われているものの一つが、
Welcart
です。
また、世界的には、
WooCommerce
も広く利用されています。
どちらも基本となるEC機能を無料で導入できます。
Welcartは、WordPressへ追加して利用するオープンソースの無料プラグインです。公式サイトでもプラグイン利用料0円と案内されています。
WooCommerceも、基本となるWooCommerce本体については月額料金なしで利用できます。
そのため、
「WordPressなら無料でECサイトを作れる」
と言われることがあります。
ただし、ここには大きな注意点があります。
WordPressは「完全無料」ではありません

BASEやSTORESとWordPressでは、無料の意味が違います。
BASEやSTORESの場合は、サービス側がサーバーを用意しています。
しかしWordPressの場合は、自分でWordPressを動かす場所を用意する必要があります。
つまり最低でも、
レンタルサーバー
と、
独自ドメイン
が必要です。
レンタルサーバーには通常、月額または年間の利用料がかかります。
そのため、
Welcart自体は0円でも、ECサイト全体を月額0円で運営できるわけではありません。
ここはBASEやSTORESとの大きな違いです。
さらにクレジットカード決済を導入する場合は、利用する決済代行サービスの決済手数料も必要です。
WooCommerceについても同様で、WooCommerce本体は無料ですが、ホスティングや一部の拡張機能などには別途費用が発生します。
ではWordPressを選ぶメリットは?

「サーバー代が必要なら、BASEやSTORESの方がいいのでは?」
と思うかもしれません。
実際、これから数商品をネットで販売してみたいというだけであれば、BASEやSTORESの方が簡単です。
それでもオクヤマデザインでは、ネットショップによってはWordPress+Welcartを選択することがあります。
最大の理由は、
自由度の高さ
です。
BASEやSTORESは、用意されたサービスの中でネットショップを作ります。
WordPressの場合は、自分たちのWebサイトそのものにEC機能を組み込めます。
例えば、
会社案内。
商品へのこだわり。
生産者紹介。
商品の使い方。
レシピ。
ブログ。
よくある質問。
お客様の声。
こうしたコンテンツを充実させながら、そのサイトの中で商品を販売することができます。
単に商品を並べる「ネットショップ」ではなく、
商品や会社の魅力を伝えるWebサイト+ECサイト
を作りたい場合は、WordPressが非常に使いやすい選択肢になります。
SEOを重視するならWordPressも検討したい

ネットショップへのアクセス方法は、SNSや広告だけではありません。
Googleなどの検索結果から商品を見つけてもらう方法もあります。
例えば梅干しを販売するショップであれば、
「南高梅 通販」
だけではなく、
「梅干し 保存方法」
「梅干し 作り方」
「梅酒 作り方」
「梅仕事 時期」
といった情報を探している人に記事を読んでもらい、その中から商品ページへ案内することもできます。
これはオクヤマデザインがECサイトを制作するときにも重視している考え方です。
商品ページだけを並べるのではなく、
検索される情報を増やし、そこから商品を知ってもらう
というECサイトの運営方法です。
このようにコンテンツマーケティングやSEO対策を本格的に行いたい場合、WordPress+Welcartは有力な選択肢になります。
Welcart自身もWordPressを利用したコンテンツマーケティング型のEC構築を特徴として掲げています。
WordPressならデザインの自由度も高い

WordPressを利用するもう一つのメリットが、デザインです。
BASEやSTORESにもデザインを変更する機能はあります。
しかし、サービスとして提供されている以上、変更できる範囲には限界があります。
WordPressでオリジナルのECサイトを制作する場合は、
トップページ。
商品一覧。
商品ページ。
ブランド紹介。
読み物。
キャンペーンページ。
ランディングページ。
などを、ブランドや商品に合わせて設計できます。
特に、
「商品の世界観を大切にしたい」
「他店と似たようなネットショップにしたくない」
「ブランドサイトとECサイトを一つにしたい」
という場合にはWordPressが向いています。
ただしWordPressには管理が必要

もちろん、WordPressにもデメリットがあります。
BASEやSTORESでは、システムそのものの管理を基本的にサービス提供会社が行います。
WordPressの場合は、
WordPress本体。
テーマ。
プラグイン。
サーバー。
PHP。
セキュリティ。
バックアップ。
などを自分たちで管理する必要があります。
ネットショップの場合は個人情報や注文情報も取り扱うため、通常のホームページ以上に管理が重要です。
そのため、
「WordPressなら無料だから一番安い」
という理由だけで選ぶことはおすすめしていません。
自社で管理するのか、制作会社へ保守管理を依頼するのかまで考えて選ぶ必要があります。
自分で作れば無料でも、制作会社へ依頼すれば制作費は必要

もう一つ区別しておきたいのが、
サービス利用料
と、
ECサイト制作費
です。
例えばBASEは、自分でアカウントを作り、商品を登録してショップを作れば、初期費用0円で始められます。
STORESも同様です。
WordPress+Welcartについても、WordPressやサーバーについての知識があれば自分で構築することができます。
しかし、
「オリジナルデザインにしたい」
「商品登録をお願いしたい」
「写真を撮影してほしい」
「商品説明を書いてほしい」
「SEO対策まで行いたい」
「既存ショップから商品や会員を移行したい」
という場合には、制作会社へ依頼するための制作費が必要です。
つまり、
ECサービスの初期費用0円と、ECサイトを作るための費用0円は別の話
です。
ここはネットショップを検討するときに、特に間違えやすいポイントです。
「無料だから」という理由だけでサービスを決めない

オクヤマデザインでは、ECサイトについてご相談いただいた際に、必ずしもWordPressをおすすめするわけではありません。
例えば、
商品が数点しかない。
まだネット販売をしたことがない。
どのくらい売れるか分からない。
できるだけ固定費をかけたくない。
という段階であれば、
まずBASEやSTORESから始める
という選択肢も十分にありだと思っています。
逆に、
商品数が多い。
長期的にEC事業を育てたい。
SEO対策を行いたい。
ブランドの世界観をしっかり作りたい。
ブログや読み物を充実させたい。
既存の業務システムと連携したい。
という場合は、WordPress+Welcartなどを検討する価値があります。
重要なのは、
「何が無料か」ではなく、「これからどのようにECサイトを使っていくか」
です。
売上が増えてきたら「月額無料」が安いとは限らない

ここはECサイトを選ぶうえで、ぜひ知っておいてほしいポイントです。
例えばBASEのスタンダードプランでは、一般的な決済で3.6%+40円の決済手数料に加え、3%のサービス利用料が発生します。
STORESのフリープランも、ネットショップでは5.5%~の決済手数料が発生します。
月商が数万円であれば、固定費0円のメリットは大きいでしょう。
しかし、
月商50万円。
100万円。
300万円。
と売上が増えてくると、数%の違いでも年間では大きな金額になります。
その段階になると、
「月額料金がいくらか」
だけではなく、
年間でトータルいくら支払っているか
を計算した方がよいでしょう。
無料プランから有料プランへ変更する。
別のECサービスへ移行する。
WordPress+Welcartへリニューアルする。
といった方法も選択肢になります。
無料ECサイトは「まず始めてみる」には非常に便利

ここまで注意点も紹介しましたが、BASEやSTORESの無料プランは非常に便利なサービスです。
以前であればネットショップを始めるために、まとまった初期費用が必要でした。
現在は、
商品。
写真。
商品説明。
販売価格。
配送方法。
などを準備すれば、大きな固定費をかけずにネット販売を始められます。
「ネットショップを作るかどうか」で何か月も悩むのであれば、まず小さく始めてみるという方法もあります。
実際に販売してみることで、
「どの商品が売れるのか」
「どんな質問が来るのか」
「どのページが見られるのか」
が分かります。
その結果を見てから、本格的なECサイトへ成長させても遅くありません。
BASE・STORES・WordPress、結局どれを選べばいい?

オクヤマデザインでは、大まかに次のように考えています。
できるだけお金をかけずネット販売を試したい
→ BASE・STORES
商品数が少なく、自分で簡単に運営したい
→ BASE・STORES
実店舗との連携も考えたい
→ STORESも候補
会社サイトとECサイトを一体化したい
→ WordPress+Welcart / WooCommerce
SEOやブログを活用して長期的に集客したい
→ WordPress+Welcart / WooCommerce
デザインや機能を細かくカスタマイズしたい
→ WordPress+Welcart / WooCommerce
まず売れるかどうか試したい
→ 最初はBASE・STORESで十分なケースも多い
最初から必要以上に大きなECサイトを作る必要はありません。
一方で、数年間本格的に運営することが決まっているのであれば、初期費用だけを基準にせず、将来必要になる機能やランニングコストまで考えて選ぶことをおすすめします。
ECサイトは「作る費用」より「運営する費用」で考える

ECサイトを比較するとき、
「初期費用はいくら?」
「月額はいくら?」
に目が行きがちです。
しかし、オクヤマデザインでは、
ECサイトは年間の運営費で比較した方が分かりやすい
と考えています。
例えば年間で考えると、
決済手数料。
サービス利用料。
月額料金。
サーバー費用。
ドメイン費用。
保守管理費。
有料プラグイン。
広告費。
更新費。
などがあります。
さらに、自社で作業する場合には「担当者がどれくらい時間を使うのか」という人件費もあります。
月額0円だけを見るのではなく、
売上規模と運営方法を含めた総額で比較する
ことが大切です。
ECサイト制作・リニューアルもオクヤマデザインにご相談ください

オクヤマデザインでは、ECサイト・ネットショップの新規制作やリニューアルに対応しています。
WordPress+Welcartを利用したECサイトだけではなく、既存のネットショップについてのご相談も承っています。
例えば、
「BASEとWordPressのどちらがいいか分からない」
「現在使っているECサイトの月額料金が高い」
「古いECサイトをリニューアルしたい」
「商品登録や更新を自分たちでできるようにしたい」
「SEOからも商品を見つけてもらいたい」
「ECサイトのアクセスはあるのに商品が売れない」
「受注後の業務も効率化したい」
といったご相談です。
オクヤマデザインでは、単にネットショップを制作するだけではなく、
商品の登録、写真撮影、文章作成、SEO対策、アクセス解析、更新、受注業務のWebシステム化など、ECサイトを運営するために必要な部分まで含めて考えています。
初期費用0円のサービスが適している場合には、無理に大規模なECサイトを作る必要はありません。
反対に、将来的な運営を考えるとWordPressなどで独自のECサイトを構築した方がよい場合もあります。
「どのECサービスを使えばいいか分からない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。
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