ECサイトのアクセスはあるのに売れない原因|売上につなげる改善方法

ECサイトへのアクセスはある。
Google Analyticsを見ても、毎月ある程度のユーザーが訪れている。
それなのに、
「商品がなかなか売れない」
「アクセス数の割に注文が少ない」
「広告を出しても売上につながらない」
と悩んでいるECサイト運営者の方も多いのではないでしょうか。
アクセスがまったくないのであれば、まずはSEO対策やWeb広告、SNSなどを使って集客を増やす必要があります。
しかし、すでにアクセスがあるのに商品が売れない場合は、アクセス数以外の部分に原因がある可能性があります。
オクヤマデザインでは、ECサイトの売上を考えるとき、
アクセス数 × 購入率 × 客単価
という3つの数字に分けて考えます。
今回はその中でも特に「アクセスはあるのに購入率が低い」というECサイトについて、考えられる原因と改善方法を解説します。
ECサイトはアクセスを増やすだけでは売れません

ECサイトを運営していると、どうしてもアクセス数に目が向きがちです。
「もっとSEO対策をしよう」
「Instagramからアクセスを増やそう」
「Web広告を出そう」
と考えることもあるでしょう。
もちろん集客は重要です。
しかし、仮に月間1,000人が訪れて1%の人が購入するECサイトなら、購入者は10人です。
同じ1,000人でも購入率が2%になれば20人になります。
反対に、購入率が低い状態のまま広告費を使ってアクセスを2倍にしても、効率の良いECサイト運営とはいえません。
そのため、
「アクセスを増やす前に、今来てくれている人が購入しやすいECサイトになっているか」
を確認することが大切です。
ECサイトのアクセスはあるのに売れない主な原因

アクセスがあるのに売れない原因は、一つとは限りません。
商品そのものだけでなく、価格、写真、商品説明、サイトの使いやすさ、送料、決済方法、信頼性など、さまざまな要素が購入に影響します。
順番に確認してみましょう。
1.そもそもアクセスしている人がターゲットと合っていない
最初に確認したいのが、
「どんな人がECサイトを訪れているのか」
です。
アクセス数が多くても、商品を購入する可能性が低いユーザーばかりでは売上につながりません。
たとえばブログ記事が検索上位になり、そこから大量のアクセスが発生していたとしても、記事を読んで情報を得ることだけが目的であれば、商品購入にはつながりにくいことがあります。
重要なのは単純なアクセス数ではなく、
- どのページから訪れているか
- どんな検索キーワードから来ているか
- 商品ページまで移動しているか
- どの商品がよく見られているか
- どこで離脱しているか
といった内容です。
まずはGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleなどを利用して、「売れる可能性のあるアクセスが集まっているか」を確認します。
2.商品の魅力が十分に伝わっていない
実店舗では、商品を手に取ることができます。
大きさを見る。
素材を確認する。
手触りを確かめる。
スタッフに質問する。
こうしたことができます。
しかしECサイトでは、実際の商品を見ることができません。
その代わりになるのが、
写真と文章です。
商品名と価格、数枚の写真、簡単な説明だけでは、お客様が購入を判断するための情報が足りない場合があります。
商品の特徴だけでなく、
「どんな人におすすめなのか」
「どんな場面で使えるのか」
「他の商品とは何が違うのか」
「なぜこの価格なのか」
「どのくらいの大きさなのか」
など、お客様が購入前に知りたいことをできるだけ分かりやすく伝える必要があります。
オクヤマデザインではECサイトを制作・改善するとき、デザインだけではなく、商品をどう見せ、どう伝えるかという部分も重要だと考えています。
3.商品写真が購入につながる写真になっていない
ECサイトでは商品写真が非常に重要です。
写真が暗い。
色が実物と違って見える。
商品の大きさが分からない。
写真の枚数が少ない。
すべて同じ角度から撮影している。
こうした状態では、お客様が購入を判断しにくくなります。
商品によって必要な写真は異なりますが、
- 商品全体
- 素材や質感が分かるアップ
- 使用している様子
- 大きさが分かる写真
- パッケージ
- ギフト包装
- カラーバリエーション
など、購入前の疑問を解消できる写真を用意します。
単に「きれいな写真を撮る」だけではなく、購入を検討している人が何を確認したいのかを考えて撮影することが重要です。
4.商品ページまでたどり着きにくい
トップページはきれいなのに、商品を探しにくいECサイトもあります。
たとえば、
「カテゴリーが分かりにくい」
「商品一覧への入口が分からない」
「欲しい商品まで何度もクリックしなければならない」
「検索機能が使いにくい」
といった状態です。
ECサイトでは、ユーザーが迷うほど離脱する可能性が高くなります。
トップページを見たときに、
「どこを押せば欲しい商品を探せるのか」
がすぐに分かることが大切です。
特に商品数が多いECサイトでは、カテゴリー分けや絞り込み、検索機能なども含めて商品を探しやすい構造を考える必要があります。
5.スマートフォンで買いにくい
現在のECサイトでは、スマートフォンでの使いやすさは非常に重要です。
パソコンでは問題なくても、スマートフォンで見ると、
- 文字が小さい
- ボタンが押しにくい
- 商品写真が見づらい
- 選択項目が分かりにくい
- カートボタンが見つけにくい
- 入力フォームが長い
といった問題が発生していることがあります。
特にECサイトでは、
「見ることができる」ことと「買いやすい」ことは別です。
スマートフォンに対応しているだけではなく、商品を探してから注文完了まで、実際にスマートフォンで操作して確認してみることをおすすめします。
※総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、スマートフォンでインターネットを利用している人の割合は全国で74.4%。パソコンの46.8%を大きく上回っており、ホームページのスマートフォン対応は欠かせないものになっています。
6.購入ボタンまでの導線が分かりにくい
商品に興味を持ってもらえても、
「購入ボタンがどこにあるか分からない」
「カラーやサイズを選択した後、何をすればいいか分からない」
という状態では購入につながりません。
商品ページでは、
商品を見る
↓
内容を理解する
↓
価格や送料などを確認する
↓
商品を選択する
↓
カートに入れる
という流れをできるだけ分かりやすくします。
デザイン性を優先するあまり、購入ボタンが目立たなくなっていないかも確認してみましょう。
ECサイトにおいては、おしゃれであること以上に、迷わず買えることが重要な場面があります。
7.送料が最後まで分からない
商品をカートに入れた後で、
「思っていたより送料が高かった」
となれば、購入をやめてしまうことがあります。
送料だけでなく、
- 送料無料になる条件
- 支払い方法
- 発送までの日数
- 配送方法
- 返品・交換について
など、購入判断に関係する情報はできるだけ分かりやすく掲載しておきましょう。
「購入手続きを進めないと分からない情報」を減らすことも、ECサイト改善の一つです。
8.決済方法が少ない
欲しい商品が見つかっても、自分が普段利用している支払い方法がなければ購入をやめる人もいます。
ECサイトによって必要な決済方法は異なりますが、
- クレジットカード
- 銀行振込
- 代金引換
- 各種オンライン決済
など、ターゲットとなるお客様が利用しやすい決済方法を検討します。
決済方法を増やせば必ず売上が上がるわけではありませんが、購入直前で離脱する原因を減らすという視点は必要です。
9.「このお店で買って大丈夫?」という不安が残っている
初めて利用するECサイトでは、お客様は商品だけを見ているわけではありません。
「ちゃんと商品が届くだろうか」
「どんな会社が運営しているのだろう」
「問い合わせには対応してくれるだろうか」
といったことも確認しています。
そのため、
- 運営会社情報
- 店舗・スタッフの紹介
- お問い合わせ先
- 特定商取引法に基づく表記
- よくある質問
- 配送・返品について
- お客様の声
- 制作風景や生産者の紹介
なども購入を後押しする情報になります。
特に価格の高い商品ほど、商品そのものだけではなく、誰から買うのかという安心感も重要になります。
10.他店との違いが分からない
ECサイトを訪れたユーザーは、そのお店だけを見ているとは限りません。
Google検索やSNS、ショッピングサイトなどを利用して、複数の商品を比較している可能性があります。
そのとき、
「このお店で買う理由」
が伝わらなければ、価格だけで比較されてしまいます。
価格。
品質。
素材。
製法。
デザイン。
サービス。
歴史。
専門性。
アフターサポート。
ギフト対応。
商品によって強みは異なります。
大切なのは、自分たちにとって当たり前になっている強みを、お客様に分かる言葉で伝えることです。
11.カートから注文完了までが面倒
商品をカートに入れたからといって、購入が確定したわけではありません。
カートに商品を入れた後、
入力項目が多すぎる。
画面遷移が分かりにくい。
エラーの理由が分からない。
会員登録を求められる。
スマートフォンで入力しにくい。
といった問題があると、購入直前で離脱する可能性があります。
ECサイトを運営している側は操作に慣れてしまうため、問題に気づきにくいものです。
一度、初めて訪れたお客様になったつもりで、スマートフォンから実際に注文完了まで操作してみると改善点が見つかることがあります。
どこでお客様が離脱しているのかを確認する

「アクセスはあるのに売れない」と感じたら、感覚だけで改善するのではなく、できるだけデータを確認します。
たとえば、
トップページ
↓
商品一覧
↓
商品詳細
↓
カート
↓
購入手続き
↓
注文完了
という流れの中で、どこでユーザーが離れているのかを考えます。
商品ページまで見てもらえていないのであれば、サイト構成や導線に問題があるかもしれません。
商品ページは見られているのにカートに入らないのであれば、価格・写真・説明・商品の魅力の伝え方などを見直します。
カートには入るのに購入されないのであれば、送料や決済、入力フォームなどに原因があるかもしれません。
このように、「売れない」という一つの問題を分解して考えることがECサイト改善では重要です。
デザインを変えるだけで売上が上がるとは限りません

「ECサイトが売れないので、おしゃれなデザインにリニューアルしたい」
という相談をいただくことがあります。
もちろんデザインも重要です。
商品の世界観を伝えたり、ブランドの価値を高めたりするうえで、デザインは大きな役割を持っています。
しかし、
見た目を新しくするだけで売上が上がるとは限りません。
アクセスしているユーザー。
商品ページの内容。
写真。
価格。
サイト構成。
購入導線。
スマートフォンの操作性。
決済方法。
こうした要素を確認せずにデザインだけ変更しても、売れない原因がそのまま残ってしまう可能性があります。
オクヤマデザインではECサイトをリニューアルするときも、単純に見た目を作り直すのではなく、「なぜ現在のECサイトで売上につながっていないのか」から考えることが大切だと考えています。
ECサイトは一度で完成するものではありません

ECサイトは、公開したら完成ではありません。
実際のお客様の動きを確認しながら、
商品写真を変更する。
商品説明を書き直す。
カテゴリーを整理する。
バナーを変更する。
購入ボタンの位置を見直す。
送料の見せ方を変える。
新しい商品ページを作る。
SEO対策を行う。
こうした改善を繰り返して育てていくものです。
私たち自身、ECサイトの制作や運営に関わる中で、公開後に改善を重ねることの重要性を感じています。
「一度作ったから、そのまま使い続ける」のではなく、お客様の行動や事業の変化に合わせてECサイトも変えていくことが大切です。
部分的な改善で済む場合と、リニューアルした方がよい場合

アクセスがあるのに売れないからといって、必ずECサイト全体をリニューアルする必要があるわけではありません。
商品写真や商品説明、購入ボタン、カテゴリー構成など、部分的な改善だけで対応できる場合もあります。
一方で、
- サイト全体の構造が複雑になっている
- スマートフォンで使いにくい
- 古いシステムを長期間使用している
- 商品数が増えてカテゴリー構成が合わなくなった
- 現在のブランドイメージとデザインが合っていない
- SEO対策を考えたページ構成になっていない
- 更新や商品登録がしにくい
- カート・決済周辺を含めて使い勝手が悪い
- 改修を繰り返して全体に一貫性がなくなっている
といった場合は、一部分だけを修正するよりも、サイト全体を見直した方がよいことがあります。
「どこを直すか」から考えるのではなく、「なぜ売れていないのか」を確認したうえで、部分改善かリニューアルかを判断することが大切です。
ECサイトのアクセスはあるのに売れないとお悩みなら

オクヤマデザインでは、ECサイトの新規制作だけでなく、既存ECサイトのリニューアルや改善にも対応しています。
私たちが大切にしているのは、単にECサイトをきれいに作り直すことではありません。
現在のサイトを確認し、
「商品を探しやすいか」
「商品の魅力が伝わっているか」
「購入まで迷わず進めるか」
「スマートフォンで買いやすいか」
「検索から商品へつながる構成になっているか」
といった部分から見直します。
場合によっては、全面リニューアルではなく、既存サイトを活かした改善をご提案できることもあります。
反対に、現在のシステムやサイト構造そのものが改善の妨げになっている場合には、ECサイト全体のリニューアルをご提案します。
「アクセスはあるのに、なぜ売れないのか分からない」
「何年もECサイトを運営しているが売上が伸びない」
「広告費を増やす前にサイトを見直したい」
「古くなったECサイトを作り直したい」
という方は、まずは現在のECサイトを一度見直してみませんか。
ECサイトのリニューアル・改善をご検討でしたら、オクヤマデザインへお気軽にご相談ください。
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